自分より10歳も20歳も年上で看護師歴も長い人に仕事を教えるのが苦痛…
こんな悩み一度は感じたことがありませんか?
もちろん病院や施設内の独自のルールや物品の場所を教えたりすることであれば、みんな初めはわからないので苦も無く教えることができますよね?
そうではなくて基本的な看護技術や看護師としての常識的な知識など、看護師歴が自分よりも10年以上上の人に1から10まで教えて下さいと言われたらどうでしょう…。
驚きと戸惑いとなんだか複雑な色んな感情が沸き上がってくるものです。
自分で判断せずに、判断を求められることも多いです。
そしてそこで問題が起こった際は判断を下したあなたのせいに…。
『〇〇さんに相談して、こうした方がいいと言われたのでこうやりました。』と…。
なんとも恐ろしいです。
実際に出入りの激しい職場では、慢性の人員不足のために色んな人がやってきます。
中でも看護師歴は長いけれど、何にもわからないという人もたくさん入職してきました。
今回はそんな人とどう関わっていったら良いのか、実際に私が経験した自分が苦痛にならない対処法を紹介します。
まずは一生懸命に仕事に取り組む人なのか見極める
大前提に、人から聞いた噂話や少し関わっただけで『何十年も経験があるのに何も知らない人』で片付けるのは失礼なので、すぐにヤバい人認定はできません。
これから一緒に働く仲間として良い関係を築けた方が良いに決まってます。
看護師歴は長いけど、今までいた所では経験できなかったことを本当に学びたくて転職してきた人だっています。
そういった人は予習も復習もするし、人に聞く前に自分で調べるのですぐにみんなと同じように働けるようになります。
問題は、なぜその職場に転職してきたのか不明で明らかにやる気もない、他人になんでも聞いてその場しのぎでできればいい、自分の仕事に責任を持っていないような人です。
そういった人は真面目に働いてる人にとってはストレスでしかないですよね…。
一緒に働いているうちに徐々に『あれれ、おかしいなー』と気づくことでしょう。
そしてその人の本質を知る方法が、『助手さんから情報を聞く』ことです。
看護師には下手にでていても、立場が下だと思っているのか、看護助手さんにはきつく当たる人もいます。
わたしも実際に、自分に対しては何の問題もないように見えた人が助手さんにはかなりきつい口調で話しているのを見かけたことがあります。
そういう所から本性をみることができるんだなあと…。
何十年もそのスタイルで仕事をしてきた人が改善されることはかなり可能性が低いです。
なので、自分がその人への関りを工夫するしかないのです。
基本関わらない
まず、一番はこれですね。
関わらない、というよりも巻き込み事故に合いたくないため関わりたくないというのが本音になりますが…。
だからといって無視したり怒鳴ったりなど大人としてやってはいけない対応はよくありませんよね。
でも、上手に逃げる方法はあります。
それは、なるべく同じ空間にいないこと。
例えば隣のパソコンで作業しないなど、近寄らないことです。
近くにいれば、あなたがどんなに忙しくても話かけられて質問責めにあってしまうでしょう。
ポイントはさりげなくです。
あなたが関わりたくないと思っているということは、多分他の人もそう思っていることが多いでしょう。
みんなで行う体交でペアになるのを避けるなど、他のスタッフに押し付けることはNGなので必要以上に近寄らないというのが正解かもしれません。
自分で調べてもらう
基本的には関わらないようにしていても、色々聞かれる機会もでてくるでしょう。
彼女たちは、自分で調べずになんでも聞いてきて、判断も全て他人に委ねて責任を逃れ楽をするという特徴があります。
緊急なものでなく、調べればすぐわかるようなことであれば自分で調べてもらいましょう。
もちろん看護師人生で初めて行うものであれば、一緒に教えながら行うのは当然私たちの仕事の一部でもあるのでそこは一緒に行うべきところになります。
個人的に色々な感情があったとしても、患者様の安全が第一優先です。
そして、自分で調べてもらうことは一見意地悪にみえてしまうこともあるかもしれませんが、相手のために必要なことなのです。
聞いたら簡単に教えてくれる環境であれば、次も自分で調べずに聞いてくるでしょう。
人から聞いたことよりも自分で調べたことの方が記憶に残り、次に活かすことができますからね。
期待はしない
これくらい知っているだろう、できるだろう…こう思うのは危険です。
知らなくて驚くこともたくさんあるかとは思いますが、驚くのは相手に期待してしまっているからなのです。
期待をせずに過ごす方がだいぶ気持ちが楽になります。
人は期待を裏切られた時というのはけっこうなエネルギーを使いますからね…。
『知らなくてもいい、けど自分で学習して学んでね』
このくらいの気持ちで挑むのがストレスが少なく仕事ができるでしょう。
手伝うことは優しさではない
わからなくて調べながら仕事をしてると当然時間がかかります。
そして、残業…。
そこで、その人ができない処置などを手伝ってあげるということは、優しさにみえて実は相手をダメにしている行動なのです。
人は楽を覚えてしまうと楽な方へ流れていくようにできています。
困っているときに助けるなということではありません。
自分一人でできることが増えていくことでその人の自信や成長に繋がるのです。
常に手伝ってしまうと、手伝ってくれるのが当たり前になってしまいます。
一人でできるようになってもらうのが、長い目でみてお互いのためになるのです。
指導係についた場合
初めが肝心です。
指導係についた際は、1から丁寧に教えていきましょう。
しかし、自分で調べてもらう、予習、復習してもらう、これは絶対にやってもらうよう説明が必要です。
リーダーとメンバーの関係になった場合
『リーダーにはなんでも聞いて、なんでも決めてもらおう』
こう考えている人もいるでしょう。
これが許されるのは新人までです。
リーダーにはリーダーの仕事があります。
指導係ではなく、リーダーとメンバーの関係であることを理解してもらいましょう。
今の時代は、看護師のリーダー、メンバーの役割なんかで調べてもらうとすぐにでてきますからね。
夜勤が一緒になった場合
上司が夜勤可能なレベルと判断したのであれば、全て自己判断、責任は己にあるということです。
どうしても問題がある場合は、具体的な問題点を上司に相談してみましょう。
さいごに
自分よりも年齢も看護師歴も上の人に色々教えるのは、気を遣うことが多いですよね。
職場全体で協力していくことが大事になります。
問題があった際には自分一人で抱えこまず、上司にも相談し一緒に対策を考えていくことが今後のより良い職場作りのためになるのです。
特に看護師はストレスの多い職業とも言われています。
一緒にストレスを発散しながらがんばっていきましょう!!!
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