転職したいけど失敗したら怖いな
転職して今よりも悪い環境になったらどうしよう…
自分に合う職場がどんな所か事前にわかればいいのになー
こんなお悩みを解決します。
私は5年間同じ職場にいますが、2~3か月に1人程度のペースで退職者がいます。
退職理由は『職場環境が自分に合わない』ことが多いようです。
数々の退職していった人達がどうしてこの職場の環境が合わなかったのか分析してみました。
環境が合わないと感じる特徴を知ることができれば、その特徴を避けると転職に失敗しにくくなるのです。
今回は、すぐに辞めてしまう人の特徴からみた失敗しない職場選びの方法を紹介します。
今までの職場とのギャップが大きい
辞めていく人の9割の理由が今までの職場環境とのギャップが原因です。
ギャップが大きいと覚えることも多く、帰ってからの自己学習も大変になります。
そうなると新しい環境に疲れているのにさらに疲弊してしまうのです。
また、仕事内容についていくのに精一杯になると仕事前の準備にも時間がかかるので前残業も増えます。
慣れない業務で時間がかかってしまうと、ほぼ毎日定時すぎて残業することになってしまいます。
看護師の仕事は処置などは協力してもらえても、記録だけは自分で書かないといけないですからね…。
最後に記録が残ってなかなか帰れないパターンです。
前残業のため早起き→残業→自宅での自己学習で就寝時間が遅くなる→次の日も前残業で早起き…の悪循環で休まる時間が少なくなってしまいます。
大きなギャップというのは具体的な例をあげると
・病棟、施設、訪看など違うタイプの職場に行く場合
・急性期の経験があまりない人やかなりブランクのある人が急性期に行く場合
・紙カルテしか使ったことがない人が電子カルテの職場へ行く場合
などがあります。
①病棟、施設、訪看など違うタイプの職場に行く場合
病棟から別の病棟、施設から別の施設、訪看から別の訪看というパターンだと、そこそこのやり方はありますが基本的な仕事の流れは同じなため大きく違うところは少ないでしょう。
しかし、施設から病棟へ転職する場合などは大きく一日の業務の流れが違い戸惑うことも多くなってしまいます。
もちろん、病棟経験が10年あって、施設に3年働き、もう一度病棟に戻るというパターンであればある程度病棟の流れを経験しているので問題ないです。
また、病棟を経験したことがあっても病棟勤務にかなりのブランクがあればギャップは大きくなるでしょう。
医療や看護も日々進歩しているので、だいぶ昔と変わったことも多くあります。
今までとは違うタイプの職場で働くには、そこの一日の流れや仕事内容を色んなところから情報集してイメトレすることも大事です。
自分が行こうとしている職場の仕事内容を把握しておくことは、働いてから『こんなはずじゃなかった』となるのを防いでくれます。
覚悟していくのと何も考えず転職するのとでは大きく違ってきます。
②急性期の経験があまりない人やかなりのブランクのある人が急性期に行く場合
急性期の方が扱う薬剤や処置も多いし、1分1秒争う出来事が多いです。
緊急性が高いことに伴い、スタッフのピリピリ度合いも比例して高くなります。
命を扱う現場なので緊張感が高まるのは自然なことでしょう。
ある程度看護師の経験年数があって、緊急時などわからないことが多いと自分も周りも辛くなってしまうのです。
もちろん、そういったことを学びたくて、積極的に勉強会や自己学習をして技術を習得したいと強い意志がある人は別です。
でも、そうではなくて自分のペースでゆっくりと働きたいなと考えている人にはとてもつらくなってしまうでしょう。
③紙カルテしか使ったことがない人が電子カルテの職場へ行く場合
これはパソコン操作に苦手意識のない比較的若い世代や、パソコンが得意という人の場合はあまり問題にはなりません。
パソコンが今まで身近ではなかった人がとても苦労しているのを毎回みてきました。
記録を打ち込むのも時間がかかってしまい、結果残業になってしまうことが多いのです。
紙カルテしか使ったことのない人は、事前に自分が次に行こうとしているところが紙カルテなのか電子カルテなのかチェックしておくと良いでしょう。
これらはどれかひとつであれば、乗り越えられるものです。
しかし、2個、3個あてはまればより苦労が多くなってしまいます。
そして先ほども少し触れましたが、新しい分野をどうしても学びたくてギャップの大きい転職にチャレンジしたいという人は話は別です。
やりたいことのためであれば日々の自己学習も苦にはならないからです。
しかし、そうではなくマイペースに働きたいと考えているのであればこの3つがすべて当てはまる職場は避けておいた方が無難といえます。
事前の情報収集不足
今の世の中、転職するにしても色々な情報が事前に知れるようになりました。
そこの職場のホームページからはどういった場所なのかを知ることができるし、看護師の口コミサイトなんてものまであります。
口コミサイトでは全てを鵜呑みにはできませんが、7割くらいを参考にすると良いでしょう。
色々な誤解があるにせよ、実際に投稿者がそう感じたということは事実ですからね…。
わたしも自分の職場の口コミを時々チェックしますが、嘘でもないけど真実でもない、誤解してるなあという書き込みも結構みかけます。
また、今は看護師の無料転職サイトも本当にたくさんあります。
おススメはとにかく色んな転職サイトに登録することです。
そうすると一つ目の所では聞けなかった話が二つ目の所から聞けたりします。
事前に情報があればあるほど失敗しにくくなります。
人間関係について
人間関係は正直くじ引きと同じ、運の要素が強いのかなと感じています。
口コミサイトに『お局がひどく何人も嫌がらせされています』なんて書いてあったらそこの職場は避けようかなとは思ってしまいますが…。
しかし、人間には合う合わないもあり、こればっかりは一番難しい問題だなと感じています。
ここだけは、働いてみないとわからない部分になります。
それでもひとつだけ、どんな人たちが働いている職場なのか確かめる方法があります。
それは『職場見学』です。
見学を行っていない職場もありますが、見学を実施しているのであればぜひ活用するべきでしょう。
そうすることで少しでも職場の雰囲気をみることができるのです。
そんな一瞬で何がわかるの?と思うかもしれません。
些細な事でもいいので意識してみましょう。
挨拶をしたら笑顔で返ってきたとか、無視されてしまったとか何か感じる部分が絶対にあるはずです。
これから自分に合った、失敗しない職場を探したいという人はぜひこれらのことを意識して参考にしてもらえたらなと思います。
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